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そして、二人は仲良く肩を並べてその場を立ち去ったのだ。

それから何日か経って、いよいよ楽しみにしていたアメリカフロリダディズニー旅行の日になった。つまり、26日だ。

その日、弓枝は思いっきりおめかしして、愛武との待ち合わせ場所に向かった。

しかし、いつもの習慣で時間にルーズな弓枝は、待ち合わせ時間よりめいっぱい遅れてしまい待ち合わせ場所に着いた時には既に愛しいフィアンセの愛武が先に来て待っていた。現在の時刻は、まだ朝の8時だった。待ち合わせの本当の時刻は7時だった。二人が待ち合わせたのは弓枝の最寄の駅の錦糸町の駅前だった。

珍しく、実家ビルの前まで迎えに来てと弓枝が言わなかったのは、実は夕べは楓と一緒に行動を共にしていて―また例の如く伝言ダイヤルの男相手にいつもの活動だった―帰りは、楓と一緒に伝言ダイヤルで知り合い意気投合した男の家に泊まってしまい駅前の方が待ち合わせに都合が良かったのだった。駅前から少し離れた場所まで、さっきまで泊まっていた部屋の持ち主の車に乗って送ってもらったのだった。やはり、当たり前の話だが、男と一緒にいる現場をフィアンセである愛武には見られたくなかったのだ。

弓枝は愛武と目が合うと、すぐに微笑みかけ、そして颯爽と愛武の車に乗り込んだのだった。二人は一路、成田空港へ向かった。そして、それから2時間半くらいで弓枝と愛武は成田空港に着いたのだ。

成田空港に着くと、まだフライトまで時間があるので、トラベラーズチェックを作るとすぐに成田空港ビル内にある喫茶店に入った。

星のプリンス愛武は、アメリカンを頼み、弓枝はホットレモンティーを頼んだ。それから、暫し楽しく談笑した。「ねぇ、愛武、前にマルイで買ってくれたウェスタンブーツ履いて来たよ!」「そう、みせてみて・・・・あっ、いいね、すごく似合っているよ!」「有難う!愛武なら、きっとそう言ってくれると思ったの!」「向こうに着いたら、また何か買うんだろう!?欲しい洋服とかあったら言ってね!そのつもりで多めにお金を用意してきたからね!」「ううんとねぇ~、弓枝ちゃん、シャネルのスーツとグッチのバッグが欲しいの」「何とかなると思うよ!楽しみにね!」愛武の上品で切れ長の綺麗な流し目がキラキラと輝いた。

お昼は機内食が出るから、とらないで飛行機に時刻どおり乗り込んだ。飛行機の席に着くと、直ちにシートベルトを着用した。すると、朝、早かったせいか、突然に眠くなり、ついうとうととしたため、愛武は、弓枝に“眠気がすごいから寝る”と告げ、そのまま眠りに入ってしまった。

弓枝は、少し退屈そうだったが、その少し後に愛武の後を追うように眠りに入っていった。そして念願のフロリダに着いた。愛武と弓枝は思う存分はしゃいで、このフロリダの見所である大人も子供も楽しめる夢の楽園ディズニーワールドを楽しんだ。特に感動したのが、ミッキーとドナルドたちや仲間達が踊り捲くるステージショーだ。その他にも、いたずら好きのスティッチを捕まえる「マジックキングダムパーク」もすごく楽しい場所だ。弓枝は始終、大はしゃぎして騒いでいた。とても楽しげだった。また、映画でも有名なモンスターズ・インクの「モンスターズ・インクラフロアー」もとても楽しいコメディーショーだった。そして、「ロックン・ローラー・コースター」にも乗った。スタートからわずか3秒で時速 100km近くまで達する驚きのスピード、宙返り、急カーブの連続を、ロックのリズムを聞きながらノリノリで体感できるものだ。愛武と弓枝は最高に気分がハイになった。

「なんだか夢見たい・・・愛武といると楽しくて時間があっという間に経つ感じ・・・あっ、そうだ・・愛武あのね、今から、フロリダのショッピングセンター行こうよ!まだ時間あるから・・」「うん、いいけど、シャネルのお店のことかな?」「そうシャネルのお店、あとグッチもね!バッグが欲しいから!」「わかったよ!」「私に似合うの買ってね!」「うんうん、じゃ、行くか~!」親愛なる星のプリンス愛武が、愛しいフィアンセの弓枝の前を歩き、先頭を切って、フロリダのブランドショッピング街に姿を現したのはそれからまもなくだった。二人はディズニーワールドからタクシーを利用したのだった。

まず二人が向かったのは、ブランドショッピング街の並びにあるシャネルの看板のお店だった。ショーウィンドウには大きなシャネルのマークが入った素敵なブランドスーツを着たマネキン人形が飾られている。お店の中に二人が入ると、弓枝はすぐにツカツカとスーツのコーナーに向かって歩いた。

そして、念入りにハンガーに掛けられているたくさんのスーツの中から、ある一点を選んで愛武の方に振り返った。「ねぇ!愛武!弓枝ちゃん!これがいいなぁ~!」それは、シャネルスーツ ネイビー で税込みで15万8千円のものだ。

「どれどれ、よく見せてね!」「他のもいいのあるけど、これが一番気に入ったの!」

そのスーツはよく真近で見ると細かい小さな原色がいっぱい混じっていた。それは、紫やピンクやオレンジや白などだ。濃紺なので遠くから見ると全体的には黒っぽい感じだ。だが、さすがシャネルなだけあって大変エレガンスな商品だ。

愛武はシャネルのスーツがこんなにも高いものだということを、この時生まれて初めて知った。“一か月分の給料の半分以上飛ぶなぁ~!いや、殆ど一か月分だ!”内心そう思ったが、もう後戻りは出来なかった。

「よし、買うよ!トラベラーズチェック貸してね!」トラベラーズチェックは弓枝に預けてあった。「はい、お願いね!」すぐに弓枝が愛武にバッグからトラベラーズチェックを出して手渡した。透かさず愛武が受け取り、シャネルショップのレジに向かった。この辺の行動は大変呼吸が合っていた。

レジでトラベラーズチェックで清算を済ますと、その後、すぐにグッチショップへと向かった。もちろん弓枝がグッチのバッグを欲しがったからだ。

多分、この分だとこれだけじゃ買い物は済みそうにないなと、この時、愛武は既に気づいていた。

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