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すぐに、これから家に行こうと言う事に決まったが、そこで愛武は、ふと重大な事を思い出した。そうだ、家に帰る前に弓枝に婚約指輪を買うつもりだった事をスッカリ忘れていた。数歩前へ踏み出したが、その事に突然気づいて慌てて愛武は弓枝の方に振り返り「あっ、ゴメン!スッカリ忘れていたよ!婚約指輪を買いに行かないと行けないよ!」と大声で叫んだのだ。

「えぇ!本当に!嬉しい!愛武、私、弓枝ちゃん、本当に嬉しいよ、だって愛武が、こんなに良くしてくれるから、もう幸せで、幸せで、嬉しくて胸がイッパイで本当に涙が出てきちゃう・・・」そう言いながら弓枝は本当に愛武の目の前で、プロポーズをした時と同じ様にまたポロポロと大粒の涙を流しだした。そして、またプロポーズをされた時と同じ様にバッグからハンカチを取り出すと涙で濡れた目に押し当てたのだ。そして何を思ったか、イキナリ愛武の背中に縋り付いて涙でクシャクシャになった顔を押し付けて大声を上げて泣き出したのだ。

「愛武、私、夢見たい・・・本当に愛武の事、信じていいのね!」「勿論だよ!もう君は、これからは僕だけの物だよ!誰にも渡さない!」「愛武、大好きだよぉ~!」「僕もだよ!」

まるで映画の中に出てくる恋人同士のようにお熱い二人の会話だが、愛武の背中で泣いている弓枝の姿は周りの目に愛らしく可憐に映っている事だろう。愛武の姿も婚約したお姫様を立派にエスコートするメルヘンの世界に出てくる一国の王子様の様だ。

二人は暫く惚気合ってから、某百貨店内のジュェリー売り場に向かった。そして、そこで0.51ctの38万円のダイヤの婚約指輪を買ったのだ。素材:K18ホワイトゴールドリング、幅:1.5mmリング。厚み:0.5mm~2.0mm、重さ:2.6gの物だ。

“本当はもっと高い物が良いのではないか”と愛武が気遣って弓枝に尋ねると弓枝は、“お金が出来たら今日買った指輪を返金してもらって、もっと高いものを買うか、買取に出すか質屋に入れてお金に換えてから、それプラスもっと上乗せしてもっと高い物を買ってくれればいいから”と言うので、今日の所は取り合えずその指輪にしたのだった。

指輪を買った後、暫く弓枝は本当に嬉しそうにウットリとした表情で指輪を眺めていた。そして、そんな弓枝の事をとても愛おしそうな目で見詰めながら愛武は弓枝を自宅に誘った。

「じゃあ、今から僕の家へ来てくれるね!家族に僕の未来の奥さんを紹介するよ!」「勿論!行くよぉ!」愛武と弓枝の二人はシッカリと手に手を取り合って硬く手を握り締め合いながら愛武の家族の待つ家へと向かった。

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