「えっ、でも楓ちゃん、それって今から会うって事でしょ!私、暇だからいいよ、付き合うよ!でも、どこで会うの?そしてどうやって稼ぐの?」「とりあえず、すぐ家に来て!家に来たら詳細を話すからさ・・タクシー大通りで捕まえて即行で来てね!」「うん、わかったよ!今すぐ行くね!」「あっ!ついでに来る時にハナコとケイコとマナブ買って来てね!よろしく!それから何か飲み物もお願いね!」「うん、飲み物は何でもいいの?」「オレンジジュースでいいよ!」「うん、わかった!じゃ、待っててね、今すぐ行くから!」「あっ!大体何時頃、着くかな?」「今からコンビにで雑誌を買っていくから、30分か40分後には着くよ!」「わかった、なるべく早く来てね!」「うん、じゃあ、後で!」
楓は、電話を切るとすぐに手早く外出着に着替えると、バックを片手に外の表通りへ駆け出していった。先に近所のコンビにに寄るとハナコとケイコとマナブが両方あったので、さっそくそれを買ったのだった。それからすぐ交通量が多そうな通りを選んでタクシーを拾うとすぐに弓枝の住む自営業ビルに向かったのだった。
弓枝の住むビルに着くと、まず楓はビルの最上階の3階のベランダ部分を見上げたのだった。するとそこには弓枝の母親が洗濯をしている姿があったのだ。
なので、楓は大声で「こんにちは!おばさん!弓枝さんはおりますか?」と挨拶をしてみたのだった。すると弓枝の母親は一瞬、洗濯をする手を止めると「ああ、楓ちゃん!いるよ!待ってな、今呼ぶから!弓枝!弓枝!楓だよ!楓、来たよ!」と、これまた大声で弓枝に声を掛けたのだった。
それから弓枝の母親がベランダからビルの中に入って行くのがみえ、そのすぐ後、何やらビルの奥のほうで会話を交わすような感じが見受けられたが、その会話はハッキリとは聞き取れなかったのだ。
「楓ちゃん!弓枝が、上に上がって着てってよ!おいで!」
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