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それからの事の成り行きの経路はこうだった。弓枝に誘われるままコンビにに行き、まず“じゃらん”と言う有名な若者向けのレジャー雑誌を購入した。勿論、弓枝にプレゼントしたのだ。そして、それを見ながら今度のプランを練ろうと言う話になり、食事にカードを使えそうなレストランがありそうなビルを目指したのだ。

そのビルへ向かう途中、弓枝はずっとハイヒールでお洒落なブランド物のショルダーバッグを振り回しながら潔く往来を闊歩していたのだった。確かに、その様なビルはすぐ近くにあったのだ。そのビルの名前は“楽天地ビル”だった。そこの2階と3階や4階にに色んな種類のレストランの集まりがあるのだ。このビルならカードも使用できると思われた。

さっそく楽天地ビルに向かうとカードが使えるレストランが沢山あって、愛武は安心してホッと胸を撫で下ろしたのだった。居酒屋、活魚、豆腐料理 月の雫など全てカードが使えるが、さて、この中のどれにしようかなと考え、少し悩んだが、弓枝が「弓枝ちゃんはね、豆腐料理が食べたいよぉ~!」と発言したので、鶴の一声で食事する場所は、“豆腐料理 月の雫”に決定したのだ。

さっそく目的の場所に辿り着くと、弓枝はブランド物ショルダーバッグを座りたい席の上ににポッーンと放り投げると、すぐにテーブルのサイドのメニュー立てからメニューを取り出して、それを広げたのだった。

「あぁ、何にしようかなぁ~!」「何を食べても良いよ!好きな物を選んでね!」「何品頼んでもいいかなぁ~!!お腹すいちゃったよぉ!!」「勿論、何品頼んでも構わないよ!」「“じゃらん”出して!今度遊びに行くトコ決めようよ!!」「うん、いいよ!今、出すね!」そんな男と女の甘い会話が店内でずっと続いていたのだった。

弓枝が“豆腐料理 月の雫”で選んだ料理は、【彩①】月の雫特製“豆冨・湯葉・豆乳”コース(8品)3000円 だった。

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