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愛武は、マルイの一階にあるジュエリー売り場のコーナーに行くと、すぐそこにいた店員にピンクダイヤの事を尋ねたのだった。すると店員はすみやかに「こちらです」とピンクダイヤのコーナーに案内をしてくれた。店員がみせてくれたのは24カラットのピンクダイヤモンドネックレスだった。
「ただ今、当店のサービスで価格¥155,400 が特別価格¥135,000となっております」45cmというゆったりした長さが、とてもいい感じだ。そして何よりもダイヤだから輝きがいい、あの子なら、弓枝ならこのピンクダイヤモンドネックレスをしたらどんなに映える事だろう。
そう思うだけで、愛武は、まるで我が事のように顔が喜びに溢れニヤニヤとしてきたのだった。もう答えは決まったも同然だ。愛武は、気づけば財布の中身をチェックしだしていた。財布には一万円札が10枚入っていた。つまり、あと3万5千円足りないのだった。だが、こんな時の為にカードと言う物があるのは皆さんもご存知だろう。愛武も、その事はちゃんと心得ていたので、財布のカード入れの部分からカードを取り出した。
それは、勿論、マルイのカードだった。まだ弓枝がマルイに来るまで時間があるのだ。それまでに、ピンクダイヤモンドを選んで、さらに店員のお勧めをメモしておかないとならないのだ。やる事がいっぱいあるなぁと愛武は思わず溜息を漏らしたのだった。
しかし、気に入った女性を手に入れる為にはこれくらいの苦労は当たり前ではないだろうか?「よぉし!頑張るぞ!!」愛武の瞳は闘志に燃えていた。
それから愛武は店員にその他の人気ジュェリー商品について尋ねたのだった。そして愛武は弓枝に頼まれたとおりに店員が教えてくれたお勧めの商品の名前をメモに書き留めた。
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